宴のダラダラ白書

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【釣り】カウントダウンの有効性とその考察【釣りメモ】

皆さんこんにちは。宴如月です。

今回はエリアトラウトフィッシングやライトソルトルアーゲームなどにおける基本テクニックの一つ、「カウントダウン」について解説をしていきます。

 

 

1.概要

 カウントダウンとは、主に軽量ルアーを使用する際に用いられるテクニックで、ルアーが沈んでいく時間を数えることで、どのくらいの水深に今ルアーがあるかを把握するというものである。

 エリアトラウトにおいては、ニジマスの一定の水深を横に動くものに対して反応するという習性を利用して釣りを展開するため、ニジマスが興味を持つ水深(ニジマスのいる水深ではない)を把握するために、カウント〇秒で喰った!ということを知るために使用される。

 アジングやメバリングでは水深を測るために用いることが多く、またエリアトラウト同様、魚のレンジを把握するために使用するテクニックである。

 

 カウントの仕方に規定はなく、アングラーが各々使いやすいカウントを使用する。

 例:時計と同じ、早口で言うなど

 より速いカウントほど、細かくレンジを設定できるため、シビアな状況になるほど速いカウントを使用するのが好ましい。

 

 ちなみに、カウント”ダウン”と呼ばれることが多いが実際は1,2,3、…のようにカウント”アップ”で使用する。

 

 本記事ではこのカウントダウンを解説し、これからエリアやライトゲームを始める諸氏の手助けとしたい。

 

2.有効性について

 結論を先に書くと、エリアトラウトを本格的に始める際、このテクニックは必要不可欠である。

 先にも書いたように、ニジマスはその習性から、一定の水深を平行に動くものに対し興味を抱きやすい。これはそもそもニジマスをはじめとするトラウト類が、一定の水深に定位しやすいというところからきているが、ニジマスのいる水深=興味を持つ水深というわけではない。

 実際には、泳いでいる水深よりも少し上や少し下、あるいは大きく外して表層や底付近など、その日その時間によって最適な水深は異なってくる。

 これらの変わりゆく最適な深さ(以降、レンジ)を、何もない状態の観察だけで判断することは困難である。そのため、実際にルアーを投げてみて反応を探り、レンジを把握することが必要となる。

 水の中にある物体から反射した光は水面で屈折するため、実際の水深より見えている水深は浅くなる。また到達地点が遠くなれば全反射が起こるため、ルアーを視認することが困難になる。

 このため、目視による観察以外の把握方法が必要となる。

 

 したがって、カウントダウンは釣りにおいて非常に重要なテクニックとなる。

 

3.カウントダウンのやり方

 やり方は単純で、

①ルアーをキャストする

②ルアーが着水した時間をカウントゼロとする。

③1,2,3、…と数を数える

の3つの手順からなる。その後、任意のカウントでリールを巻き始め、リトリーブを開始する。

 アジングやメバリングではボトムまで沈めることが多いが、ボトムまでのカウントを取ることで水深を測るというテクニックにもつながる。

 

 このカウント時に、リールのベールアームを返して沈める(テンションフォール)か、ベールアームを返さずに沈める(フリーフォール)かは、アングラーの好みによって左右される。

 

4.テンションフォールとフリーフォールの違い

 テンションフォール時はリールからラインがキャスト時の長さ以上に出て行かないため、ルアーが沈む時にラインにテンションがかかり、張った状態でルアーは沈んでいく。またルアーは真下に落ちるのではなく、ラインによって引っ張られ、弧を描いて沈んでいくことになる。

 テンションフォールのメリットは、ルアーがボトムについたときにはラインにかかっていたテンションが抜けてたるむため、着底が非常にわかり易いところにある。またルアーによっては、テンションがかかりながら進むため、少しアクションをしながらフォールする。アピールしながらフォールしていくため、途中でバイトが出ることもあり、またそのアタリがラインやロッドの現れるため、フォール中のアタリが取りやすい。

反対にデメリットは、扇状に沈んでいくため、真っすぐ落ちているわけではない(=正確に水深が測れない)ということ、また少し手前にルアーが寄ってきてしまうことが挙げられる。

 

 フリーフォール時はリールからラインが出ながら沈んでいくため、ラインにテンションはかからず真下に落ちる。

 メリットは真下に落ちることで、無駄に手前に寄ってこないこと。それどころか、ラインが出ながら沈んでいくため、キャスト時に出たラインの長さよりも若干長い長さをリトリーブすることが出来るため、誘える時間が長くなる。

 デメリットは着底がわかりづらいため、ボトムを取りづらいということが挙げられるが、これはまずテンションフォールである程度着底までのカウントを把握しておけばある程度解消することができる。

 他のデメリットとして、フォール中のアタリが取りづらい、またとれたとしてもベールアームを返してからフッキングになるので、ワンテンポ遅れバラシにつながること。ルアーが不規則にアクションするため、フックが絡むことがある、といった点がある。

 

補考:テンションフォールとフリーフォールの距離の違い

 三角関数を用いて計算をすると、以下のような結果が得られる。なお、現時点では図による解説は無いが、後々画像を載せる予定である。設定としては水深は2mで一定のポンド、ルアーの飛距離は10m、20m、30mで検証した。

①飛距離10m

テンションフォール時:人から9.80mのところにルアーが着底する

→約20cm、着水点よりも近づく

フリーフォール時:着底時ラインの長さが10.20mになる

→約20cm、長くリトリーブすることが出来る

 

②飛距離20m

テンションフォール時:人から19.90mのところにルアーが着底する

→約10cm、着水点よりも近づく

フリーフォール時:着底時ラインの長さが20.10mになる

→約10cm、長くリトリーブすることが出来る

 

③飛距離30m

テンションフォール時:人から29.93mのところにルアーが着底する

→約7cm、着水点よりも近づく

フリーフォール時:着底時ラインの長さが30.07mになる

→約7cm、長くリトリーブすることが出来る

 

5.まとめ

 ここまでカウントダウンの有効性を述べてきた。ぜひこれから釣りを始める際には身に着けてほしい。

 なお、筆者は釣り場について最初こそ真面目にカウントを取るが、気付くと忘れているくらいのアホである。ちなみにテンションフォールを使用している。